集中力が続かないシリーズ 1-⑦
【原始反射の問題】
赤ちゃんが産道を上手に通り抜ける為や、生まれてからしばらくの間、何とか生き抜くために無意識に起こる筋肉の反応を原始反射と言われています。
その中でも私たちが注目している反射がいくつかあります。
それらの反射は、成長過程で複雑に体を動かす事が増えるとともに抑制が行われると言われているのですが、最近の子は環境等の問題で、体を動かす機会が減ってしまっていることによって残存してしまう事が多くなっていると言われています。
ただ、動きだけではなく、それ以外にも抑制を起こさせるために必要な刺激がいくつかあるとも言われています。
その事はいずれどこかで触れさせていただくとして・・・。
私たちが注目しているいくつかの反射は遅くとも5歳までに抑制される事によって、日常を不自由なく生活する事が可能になり、たくさんの学びを得るための準備がされていくのですが、5歳を過ぎてもこれらの反射が残存してしまえば、日常生活に大きく影響を与えてしまうこともあります。
反射によって集中力の部分に与える影響は様々ですが、例えば、学習や勉強していても周りの物や音、気配などが気になってしまったり、お尻の辺りがもぞもぞしたり、ノートを真っすぐ置いて書くことが出来ず肩こり首コリが起こったりと集中しにくい要素がたくさんあります。
集中には大きな影響を与えないかも知れませんが、原始反射の残存によって怖がりであったり、人よりまぶしがったり、夜尿があったり、空気を読むのが苦手だったりと多くの問題を抱えることもあります。