集中力が続かないシリーズ 1-⑥
【固有受容の問題】
固有受容とは簡単に言えば、今自分の体がどのような状態にあるのか、またどのように動いているのかを、目で確認しなくてもわかるように脳に伝える器官です。
この固有受容が未熟であればあるほど、自分の体の状態が上手く脳に伝わらず、脳が不安になり、体の状態を確認するために無意識に強い刺激を求めます。
そのため、授業中に椅子の上に正座したり、片方の足を折り曲げて半あぐらで座ったりし、強い刺激を足に与えて脳を安心させます。
自宅ではうつ伏せに寝転んで宿題などをする方が集中できると言う子も少なくありません。
これらは、その子どもにとっては最適な集中を保つ状態なのですが、やはり長い時間集中する事は難しいでしょうし、脳自体も最大の集中を作れない状態です。
また、固有受容の未熟は運動に関しても大きく影響を与えてしまいます。